商品価格の構造知ってる?【原価・掛率・販売価格】
こんにちは!
いきなりですが…
皆さんは普段お店で買っている商品の価格の決定がどのように行われているのか、
またその商品の中でどのような割合を占めているのか知っていますか?
簡単に見えて実は複雑だったりします。
その中で商品の生みの親でもある販売ブランドの考え方、
その商品を製造するメーカーの苦悩、
販売するお店の苦労などについても触れていきます。
知っている方も知らなかった方も一度読んでみて下さい。
(⌒▽⌒)
では早速ですが、商品を作って販売するための流れはいくつかあります。
① 販売価格を先に決めて原価や卸価格などを決めていく
② 原価や卸価格を打ち合わせた上で販売価格を決めていく
どちらも一長一短なので、商品によって決めていきます。
これからご紹介する例は①のパターンだった場合、
または販売後に原価上昇した場合にどうなるのか、
といった部分を見ていきますので、まずはこちらの資料を見て下さい。
1つの商品価格の中にある普段皆さんが見ることは無いであろう内訳です。
商品は、
デザインや目標を作った販売ブランドがまず存在し、
その品を製造、販促、販売する役目が必要となります。
それら役目を・・・
【販売ブランド製造】
【製造】
【商社】
【販売店】
と分けています。
みなさんが最も目にするのは【販売ブランド、販売店】です。
以降は先程の資料を元に説明します。
■A
最も自由度が高く、融通や小回りが効きます。
自社で製造も行っているため材料や製造に関する知識も豊富でクレームや相談の対応も正確迅速に出来る事、そして原価上昇に合わせて販売価格を上昇させたり、値引きを自由に出来たりも出来ます。
ただし販促面が弱く販売数が増えないという点。
■B
こちらもAと似ていて自由で小回りが効き、商社や販売店が責任を持って商品を販売してくれるため販売数も伸ばせます。
ただし商品価格の20~30%は卸掛率として失うため基本的に商品の70~80%の売上となり、そして販売を任せている事から商品価格の変動は慎重に行う必要があり、また最大の壁ともいえる商社や販売店で取り扱ってもらうための【企業やブランドとしての信用が必要】となってきます。
※ここからが別次元のパターンとなります。
■C
Aと似ているようで全然違います。
商品は基本的にアイディアをいくら出しても作れなければ意味がありません。
更に自社で製作出来ない場合には他社で製造委託しなければなりませんよね?
その場合に商品の上代(販売価格)が決まっている場合には最も大変な事として、
【製造先と価格の打ち合わせやすり合わせを行う】必要が出てきます。
俗に言う価格交渉ですが、これが一番大変かもしれません。
商品価格の20%といっても、100えんであれば20円で商品からパッケージなど諸々まで収めなければいけないため並の苦労ではありません。
■D
最も大変なパターンがこちらであり、最も多くのメーカーが行っているスタイルです。
基本的に製造も販売も委託であるため最大のメリットは自社が行う作業は少なく、
徹底した管理を定めてしまえば何もしなくても売上に繋がる方法です。
ただしメリットの大きさはデメリットの大きさにも繋がります。
時代の変化に伴って原価の変動や販売側の値引きサービスなどに応えなければいけません。
その中で製造元が20%以上になる事も当たり前のようにあり、販売店が10%値引きサービスを行うために仕入れ価格を安くしてほしいなどといった交渉があります。
※
以上がごく一部のパターンです。
いかがでしょうか?『ウチってこのパターンだ…』と思う方もいるかと思います。
そして今まさに世界的な原価の上昇、そして収入の減少などが経済的問題となっています。
商品は高くなり、消費者は何か購入する時も熟考する状況です。
販売ブランドも商品の原価が上がり、売れて売上が出ても赤字では意味がありません。
■販売価格を上昇させれば解決??
そんな事はありませんし、簡単ではありません。
原価上昇に合わせて販売価格を上昇させる事で販売数が減少する事もありますし、
何より販売や販促を行っていただいている商社や販売店への負担も増えます。
ではどうするのか?
大変ではありますがその商品を『A』の方法で取り扱う選択肢です。
販売価格を上昇させるのは消費者へ負担がかかり、
販売側も相場から考えて現実的ではない場合もあります。
しかし価格は変わらず中身だけが上昇するのは辛いです。
ブランドによって考え方は様々ですが、
生産終了にするか、全て自社で行うかというのが選択肢となってきますよね。
A~Dの4パターンですらこのような流れがあります。
そのためそれぞれの商品が生まれるまで、販売されるまでのストーリーは濃いのです。
今回は真面目気味な内容で面白くなくて申し訳ないです!(汗)
でも一度説明してみたかったので許して下さい。
以上となりますが、今後も応援宜しくおねがいします。
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