ピックアップ(PU)カバー試作が途中まで完成

こんにちは!


御無沙汰しております。

はい、久しぶりのブログです。


今回はこちらのお知らせです。


■A5056アルミ削り出しピックアップカバー

本日SNSで初公開させていただき、早速話題になり嬉しいです。

より分かりやすい作品動画はこちらのTwitterにてご覧下さい。


削り出し直後の品なのでギラギラです。


この品はシングルピックアップ用のカバーなのですが、

アースの落とし方など工夫が必要との事です。


こちらの写真の様に、

「ただ取り付けるだけ」ではノイズも発生しますし、使えるレベルには到達しません。

情けない事に私は金属加工は得意なのですが、ギター製作についてはまだまだ素人。


そのため今回の試作品は外観確認用として製作したため、

この後に【量産試作】と言われる様々な実験やテスト用を製作していきます。


そしてそれらの品を、

弊社と仲良くしていただいている工房さんであり、

国内屈指の凄腕職人でもある【Y.O.Sギター工房の代表(吉田さん)】に協力を仰ぐことに。

御本人も興味があるようなのできっと大丈夫!

(私が勝手&強引に言っています)


■ハムバッカー用のPUカバーは作らないの?


などのご要望も頂いておりますが、


まずは皆さんにお伝えしますと、

今回のこの試作品をこの形にするまでに実費で40万円以上かかっております。

実費というのは全て自分で製作しているので勿論、最低費用です。


つまりオーダーだった場合は様々な工程の中に利益が上乗せされるので50万円以上の費用が発生しているレベルの費用が発生しています。


何を伝えたいのか?と申しますと、

【失敗するかもしれない&お金を捨てるだけかもしれない事】

に挑戦するのは簡単ではないのです。


なぜ今までこの品が出来なかったのかと言いますと…


ここまで肉厚が薄く、

そして柔らかいA5056アルミを切削加工(削り出し)で製作するのは至難の業だからです。


加工までに必要となる機械加工条件(ノウハウや工夫)や、

加工に使う治工具を準備するだけで数十万円が吹き飛びます。


単純にそれらを渋ってしまうのです。


陶芸品が失敗して粘土がクチャっとなるようにアルミがクチャっとなります。


更には失敗した場合、

色んな物が吹き飛んだり刃物を固定する治具やシャンクが変形する可能性もあり、

結果的に数千万円の加工自体が故障する可能性もあるのため、


素直に【怖いから】という理由も製作しなった理由として大きいです。


今回この品を製作するにあたり、

一人の「心強く、そしてドガン!と背中を押してくれたお客さん」が存在しています。

その方が何方なのかは、いずれ分かるかもしれません。


完成までもう少しですが、楽しみながら一歩ずつ前へ進んでいきます。

皆さんもお楽しみに!


これからも応援宜しくおねがいします。

m(_ _)m



-HATA-

畑精密工業株式会社

代表:中村貴裕

-HATA- 畑精密工業株式会社

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