■切削加工

一般的に『削り出し品』などと記載のある多くの商品は削り出しではあるものの、

加工技術が伴わずにヤスリなどで研磨を行ったヘアライン品が多く、

『一般的に高価な部類の削り出しではない』商品が多く存在します。

T.N-DESIGNでの『削り出し品』というのは、

下の写真のように放射状に光り輝く切削スピンと呼ばれる『刃物による切削痕（ヒキメ）』がある品こそが証明であり、最高級品の証でもあります。

切削スピン仕上げとは、

全て一筆書きのように外側から中心、または棒状の品では右から左まで一筆書きのように仕上げられ、傷や目立つ線が無い仕上がりのものを言います。

デザイン性重視のためのヘアライン研磨仕上げなどが行われている品は基本的に切削加工ができるメーカーでは量産もしやすく安価に製作が可能なため、それらがもしも高価に販売されている場合には【削り出し・高級】という言葉には注意が必要です。

T.N-DESIGN製の削り出しボールペンは、

A5056アルミ材という切削加工業界で主に外観装飾製品に使われる材料を使用し、

全て切削加工だけで削り出したボールペンです。

またA5056アルミとは、

内部パーツ等としては外観面を気にしなくても良い事から比較的加工が簡単に出来る材質ですが、装飾品レベルの製品として削り出す場合には専門知識が無ければ加工不可となってしまうほど加工難易度が極端に上がる材料です。

作者でもある中村によるアルミ材を使った切削加工品は、装飾品レベルの作品として数年前から世界的に注目されはじめ、今では車業界・楽器機材・建築内外装・アクセサリーや小物など業界問わず高評価を頂いております。

特にA5056アルミと呼ばれる金属は、特殊な切削加工技術を駆使して仕上げた場合に限り【強度、耐食性、美観外観】を生み出す事が可能となります。

2021.12