(超貴重)一つのノブが出来るまで(同業社必見?)
こんにちは!
予想通り今朝は路面凍結していましたね~、怖い怖い。
さて、本日は題名の通り、
「一つのノブが出来るまで」
という事で普段はまず他社&他者には見せない内容盛り沢山ですよ。
製造業では基本的に「製品を公開しない」という暗黙の了解があります。
勿論、企業さんや個人のお客さんを問わず「工程や出来上がるまで」を聞く事は御法度、
下手するとブチギレられる自体にすらなるのが常識です。
なぜかというと、答えは単純です。
「真似されるから」
「技術を盗まれるから」
これが大きな理由ですね。
私は今月、
1月25日で無事33歳となりますが、こんな未熟な私でも実は・・・
近場の工場や協力企業に「技術支援・技術相談会」というアルミ加工についての様々な指南やレクチャーを行う講師になる時もあります。
受講者の大半は私より金属加工歴の長い方や40~70歳くらいの方々です。
それでもみな私の加工方法を食い入る様に聞いてメモして実践して技術を高めています。
本日は、そんな受講の時にもよく行う事をやってみます。
さて、早速ノウハウや技術が入りまくった内容で始めます。
まずは目標「ノブを作ろう」です。
用意するものは、、、
・NC旋盤(自動機)、
・ペンチレース(手動機)
・形状違いや素材違いの刃物8本
・ドリル一本
・A5056アルミ素材1個
・やる気と根性と探究心
以上です。
まずは素材はこんな物です。
原材料:A5056切り落とし材
予想通り今朝は路面凍結していましたね~、怖い怖い。
さて、本日は題名の通り、
「一つのノブが出来るまで」
という事で普段はまず他社&他者には見せない内容盛り沢山ですよ。
製造業では基本的に「製品を公開しない」という暗黙の了解があります。
勿論、企業さんや個人のお客さんを問わず「工程や出来上がるまで」を聞く事は御法度、
下手するとブチギレられる自体にすらなるのが常識です。
なぜかというと、答えは単純です。
「真似されるから」
「技術を盗まれるから」
これが大きな理由ですね。
私は今月、
1月25日で無事33歳となりますが、こんな未熟な私でも実は・・・
近場の工場や協力企業に「技術支援・技術相談会」というアルミ加工についての様々な指南やレクチャーを行う講師になる時もあります。
受講者の大半は私より金属加工歴の長い方や40~70歳くらいの方々です。
それでもみな私の加工方法を食い入る様に聞いてメモして実践して技術を高めています。
本日は、そんな受講の時にもよく行う事をやってみます。
さて、早速ノウハウや技術が入りまくった内容で始めます。
まずは目標「ノブを作ろう」です。
用意するものは、、、
・NC旋盤(自動機)、
・ペンチレース(手動機)
・形状違いや素材違いの刃物8本
・ドリル一本
・A5056アルミ素材1個
・やる気と根性と探究心
以上です。
まずは素材はこんな物です。
原材料:A5056切り落とし材
これをこのように、
まずは「外径と両端面を綺麗にする事」から始まります。
大体の方がこの時点(スタート)で詰まります。
勿論受講時に用意する刃物などは私と全く同じ物を貸し出します。
同じ工具と機械で同じ物が作れないなんて事は、技術職では極当たり前の事です。
そもそもアルミは、マシニングでのエンドミル加工は別として回転旋盤で削ると表面が白くなるのです。
私のような「均一な光沢を生み出す事」が既に難易度が高いです。
私も苦労したので分かります。
ここでは特にまだ仕上げではないので仕上がりは気にせず次の工程、
ノブなので「相手シャフトに差し込む穴を明ける」という加工をします。
それがコチラ。
後のノブ裏面ですね。
ここまでは手動機にて行います。
この入り口に空いた大きい段の穴は、次工程以降の加工の時に品物を固定するための穴です。
では続いて、大まかな形状に加工する。
早くもノブっぽくなってきましたね!(笑)
ですが、この時点でまたも作業が進まない方も出始めます。
この時点で一部が仕上がっている部分がある事が原因です。
この時点で綺麗にできていなければいけない部分が何度やっても綺麗にならず、
品物がどんどん削れて小さくなっていく悲しい現実と戦い始めます(笑)
ですが容赦無く次の工程に移ります。
これは・・・
「間違いなく弊社の加工技術の代表」
ローレット(滑り止め)加工です。
A5056アルミに限らず「ローレット」という加工自体が難しい加工という事もあるので、
面(三角)やエッジの立ち方、バリの無さなど綺麗に仕上げる事に技術やノウハウが必要です。
「ローレット加工を綺麗に出来るだけで企業からの加工依頼が来る」
というレベルの高難度技術です。
ここまでの時点で既に「加工出来ません・・・(泣)」という方が大半なので、
この後は私が一人で次の工程を説明する流れになるのがいつも事です(笑)
いよいよノブの頭部分を形状出しします。
切削加工の工程はこれで、ほぼ完成となります。
天面を綺麗に仕上げるとこんな感じになります。
ここで一つ忘れてはいけない天面側のローレット部です。
ここは写真のように角が立っていて危険なので、
このようにエッジ部を精密に面取りしてあげましょう。
この後は仕上げたい処理を行う事で、
このような商品として完成していきます。
如何だったでしょうか?
今回の冒頭で書いた事、
「真似されるから」
「技術を盗まれるから」
見せられない、言えない、教えられないという事。
真似できない、技術を盗めないのであれば問題ないです。
そもそも、簡単に真似される事や盗まれる事は技術とは思いません。
私はいつも現実と向き合っているから、実際に試しているから知っているのです。
あれだけの金属加工の手練達や猛者にですよ?
刃物も機械も工法も教えてるのに同じ物が作れないんです。
ギターも・・・
同じギターという楽器、アンプがあるのに上手な人も下手な人も、様々・色々じゃないですか。
ああいうのは全て技術はもちろん、
努力とやる気と探究心だと思っています。
簡単に出来たら、私も今頃スーパーギタリストになってます(笑)
それでは、いつも見て頂いている方々、ありがとうございます。
m(__)m
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