分かって欲しい!
こんにちは!!
日々新作の開発や新商品の生産を行っているのに何もUPできない代表中村です(苦笑)
今日も小言ですが、もしもお付き合い頂けるのであれば読んで頂けたら報われます←
今日のお題は・・・
※「そこを分かって欲しいのに、別の部分が目立ちすぎちゃって分かってもらえない歯がゆさ」
という事で、
分かりやすく言う方法が無いので多分、分かっていただけないのは承知しております(苦笑)
(たまに真面目な成分含みます)
私なりの悩みや解決方法、考え方で書きなぐります。
まずどんな事が「お題」に当てはまるのか?
ですが・・・これは同業社や同じ事(似た事)で悩んだことがある方にしかわからないかもしれないです。
まずこちらを見て下さい。
はい、弊社の商品「ヒラメストレートノブ」ですね。
写真を見て真っ先に飛び込む印象は多くの方から頂く言葉ですが、
・綺麗!
・今までに見たことが無い美しさ
・オーディオライク天面が良い
など、やはり見た目に集中してしまいます。
でも実は違うんですよぉぉぉぉ!!
本当に凄くて、私以外では加工出来る人が日本で数人の~という部分は「ローレット(滑り止め)」の部分なのです。
見た目にあるスピンドルカットが施された天面は、確かにこちらも私の自信のある仕上げではありますが、あくまで私が日々携わるオーディオノブなどの仕上げを採用しただけであって、注目して欲しいのはそこではなく「滑り止め効果と触り心地」なのです。
ありがたい事に去年からHATAの名前が世に出回り、
弊社ノブの事を多くの方に知ってもらう機会も増えましたが、
それでもやはり実際に触ってもらわないと分からない(分かりづらい)のです。
そのまま「見た目の珍しさ」だけが独り歩きしていき、
今も尚、歩き続けています(笑)
それとは逆に、同業社の人や協力企業の人は真っ先に「滑り止め部分が凄いなぁ」と言ってくださるのです。
(実はこっちの方が自然なので嬉しい)
製作者の意図した謳い文句部分を分かってもらうのが難しい事って沢山あると思うんです。
そしてこちらもその一つ。
今では皆さん御存知の「YOSギター工房:Smoggy OverDrive」です。
ありがたい事に2016年ブッチギリの人気商品とまで言われた品です。
試作から携わる私としては、細かい部分まで色々分かっておりますが。
こちらも弊社ノブ同様、色々と一人歩きしている部分があります。
もちろんそこには、そう思ってしまう「要素」も沢山あるので分からなくもないのです。
一般的な反応はどうしても見た目から入ってしまうので、
・洗練されたデザイン
・惜しみない加工技術が詰まった仕上がり
・他に類を見ない天面スピンケースとノブ類
・完全削りだし
・EF業界では世界初(らしい)A5056アルミ材料使用
など、パット見外観が目につきます。
「その次に」出て来るのは初めて聞く音。
完全に(見る→印象付く→音を試してみたくなる→評価)という流れになってしまいますが、
違うんですよぉぉぉぉ!!
エフェクターを作った事がある方ならばきっと分かるはずです。
(ノブの話でいう金属加工屋ならばわかるはずと同じ)
「内部設計、配線、各部品、ケース、蓋、配線の取り回し方」など、
その全てが合わさって「一つの音」を作っているんです。
どこか一部だけが特化しているとか、そういう事で真似出来る代物じゃないんです。
特にエフェクターに関しては・・・否・・・
Smoggyに関しては「見た目良くて、音も良い!最高でしょ!!」という純粋な評価が嬉しいです。
ちなみにですが、
ここ近年、楽器業界で材料記載や今までよりも細かい仕様説明がされる事が増えてきたそうです。
真意は分かりませんし、冗談かとも思いますが
「中村さんが、仕様の記載や材料などの適当な記載がされた品を売るなんてオカシイ、客を騙そうとしていると言われても仕方ないよ?それとも記載出来ない何かがあるのかね?という事をSNSや各取引先メーカーさんに伝えている事、そしてHATA商品が全てそういった細かい詳細を記載している事を少なからず見習って改善している気がしますよ」
と販売店さんから言われます。
大したことじゃないかもしれませんが、
それは金属加工屋だからとかではなくて例えばギターの詳細に「使用材:木材」と表記しているようなものだよ?と言っておりました。
アルミの中にも沢山の種類があり、A5056,A5052、A1070、A1050、A2017・・・等など、
アルミであってアルミではないですし、全て特性が異なります。
みなさんが良く言う「ダイキャスト」主に有名なのはダイキャストケースですが、
ダイキャストにも様々な材料があります。
アルミダイキャストの中にもADC3、ADC12、AlSi10Mg、AlSi9Cu3(Fe)(Zn)・・・等など、
様々です。
我々は車や航空機、医療の世界で日々生産をしているからなのか、
材料の記載は「当たり前でありマナーでありルール」なのです。
人口の心臓弁などで「多分チタンだと思う」と言われて信用できますか?
同じなのです。
全てが違って全てが異なる材質、だからこそ名前も違い、
名前が分かれば調べることも出来る・・・メリットだらけなのです。
仮にチタンと記載して無かった事で何も考えずに調べる事も出来ず、
個人で追加工を行い発火し、大事になった時にはほぼ必ず「チタンと明記していなかった!」と責められます。
逆に明記していれば自己責任ですし、調べることで危険回避も出来ます。
そういった意味でも物を売る上でのマナーですよね。
最近では色んな商品で「生産国」と「組み立てした国」での別表記もメジャーになってきました。
これは、Made in◯◯詐欺が多いからです。
この世の中、少なくとも表記で可能な限り信用を得ることも大事です。
先程私が文章で「車や航空機、医療の世界で日々生産をしているからなのか」と書きましたが、
その中に自然と「音楽業界」と入るくらいの上位市場になってくれると嬉しいです。
おかげで音楽業界の方々からはあまり良い顔はされません。
なぜですかね?正すと何か不都合が・・・おっと誰か来たようだ・・・
(終わり)
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