お久しぶりです!(A5056アルミ削り出しケースのお話)
こんにちは!!
代表の中村です。
HATAブログ、凄く久しぶりに書く気がします。
今日は嬉しい事があったので書きます。
早速ですが、
先日、弊社にて某大手EFメーカーさんと打ち合わせを行っていました。
実は去年から試作など行っていまして、その品がコチラです。
■ 「HATA製A5056アルミ削り出しEFケース」
こちら の製品に関するEFケースとして使用した場合の「特性」検証や「音質の変化」などを検証されていました。
このA5056アルミ削り出しケース、
今でこそ一部の個人ビルダーさんや、YOSギター工房さんの「Smoggy Over Drive」で広まっていますが、、、
エフェクター用ケースとしては世界初
なのです。
有りそうでなかったのです。
理由は簡単・・・
①A5056を外観製品レベルに加工するのは技術とノウハウが必要。
②他のアルミのようにブロック材(四角形状)が存在せず、丸棒材しかない。
③当然丸から四角、更にくり抜きなどの加工でコストが超高価になる。
という理由です。
弊社をご存知の方は分かると思いますが、
「A5056アルミだけじゃなく、アルミならば全て得意&コストもかかりません。」
というのが弊社です。
そのためブランド設立から4年間、弊社の製品はありがたい事に認知されてきておりますが、
「未だかつて(同材での類似品)が他社から一切出てこない」のが何よりの証拠です。
コスト上がっちゃって、販売価格上がって、仕上がりも悪い「二番然じ商品」を、
製作&販売に踏み切るメーカーなんていないと思います。
話は戻りますが、そういった理由で弊社は製作しました。
今回メーカーさんが試した比較ケースは、
■「アルミダイキャストケース」
■市販されている安価な(海外製?)の「(材質不明)アルミ削り出しケース」
などが比較対象でした。
その結果、
「A5056削り出しケースでなければ得られない明らかな特性が沢山あって驚いた」
という回答でした。
この言葉から分かるように、
「最初は信じていなかった、他のケースとそんな変わらないでしょ、ただの高級品でしょ」
という不信感を抱いた上での試験だったのが私(弊社)にとっても良かったと思っています。
弊社も昔、様々な材料で試してきたからです。
「ジュラルミン」や56材の快削性(加工性)を良くした類似材「A5052」など、
様々な材料から削りだしケースを作っては同じ中身を入れて検証していましたので、結果は知っていました。
ただ悲しい事に、それら結果と認知とは全く関係がなく、
「音という感覚の世界」では聞く人の年齢、経験、感覚によって聴こえない帯域や音の変化が分からない人もいる事や「先入観や思い込み」がある事、
そして今「個人ビルダー」というEF製作者も多い時代で、
中には影響力が強い方も多くいる中で、
試した事や使った事がない商品についても「これはあーだこーだ、多分こんな感じでしょ」と簡単に発信して「有る事無い事が広まりやすい時代」というのもあり、
某水素水のようにあまり信じてもらえなかったのが事実です。
しかしこの4年間で様々な方々やビルダーさんが実際に取り入れ、エフェクターを製作してくれて広めて下さった事には感謝しています。
「A5056ケース使うと、他とは違って再調整が必要だったりするんです!」
「中域が持ち上がる、ノイズが極端に少ない、コンプ感が出るんです!」
という明らかな違いも皆さん口を揃えて伝えてくれています。
そして今回、
大手Efメーカーさんも自社の試験上でそれらを明らかに認めて下さった事が何より嬉しかったです。
まだまだこれからですが、
もともとアルミはノイズや電波の遮断などの効果が高いため、オーディオ機器やパーツの相談も増えてきています。
アルミだけじゃなく、304ステンレスやチタンといった材料での製品もがんばりますね。
楽器パーツって、自社で作って終わりではなくて、工房さんなどが作業する工程もあるのです。
ですのであまりにも難しい材料で作った製品は迷惑をかけてしまう事にもなるので、
アルミ、真鍮程度が良いかもしれません。
それでは長文を読んでくれた方々、本当にありがとうございます!!
これからも応援、宜しくおねがいします!!
(⌒▽⌒)
T.Nakamura
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